李東俊 Feed

2016年7月16日 (土)

水曜日の夕方に行われたキャッチアップゲーム、Wollongong Olympic vs South Coast Unitedの試合は、現在10ゴールで得点ランキング5位の上田祐輔の存在感が、一段と際立った試合となりました。

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久しぶりの観戦となった上田祐輔の試合ですが、得点感覚もさることながら、前線でのキープ力、相手をかわすドリブルも、相変わらずこのレベルでは群を抜いています。

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South Coastの中盤を司る李東俊。前半は消えてしまう時間が多かったものの、ボールを持った時のドリブルは、Wollongong Olympicのディフェンスに脅威を与えていました。

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現在、週一回ストライカートレーニングアカデミーでシュート力を磨いている上田祐輔。そこでの練習が功を奏したのか、前半にサイドからのクロスをゴールネットに押し込みます。

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シーズン前半は最下位争いをしていたSouth Coast Unitedですが、そこから徐々に盛り返し、現在は8位という成績で、ファイナルシリーズ進出をも狙える位置につけています。

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選手達に支払っている給料でいえば、リーグでもトップ3に入るであろうWollongong Olympic、3枠の外国人枠は上田祐輔以外に、2人の韓国人選手と契約しており、当然実力もこのリーグでトップクラスのこの韓国人選手達ですが、この日は普段トップ下でプレーしている背番号10を付けている韓国人選手がベンチスタート。実力は折り紙付きの彼ですが、何やら監督と最近馬が合わないらしく、後半残り15分から20分位から出場するゲームが続いてるとの本人からの説明でしたが、彼がいないWollongong Olympicの前線で、上田が孤立するシーンが目立ち始めます。

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試合中に監督からもしきりに名前を呼ばれ、ポジションの指示を受けていた上田祐輔。監督とのコミュニケーションが時にはスムーズに取れない状況で、時折彼に関してクラブのオーナーや監督から僕の携帯に連絡が入りますが、プレーの質の高さだけでなく、彼の真面目な人間性も大いに評価をしているという監督の言葉を聞くごとに、海外のサッカーで生き残っていく為にはオンザピッチでのパフォーマンス、結果だけでなく、オフザピッチでの振る舞いも同じぐらいに重要になってくるという事を、改めて認識させられます。

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後半に入り、味方が獲得したPKを成功させる李東俊。キッカーを任されるという事は、それだけチーム内での信頼があるという事の裏付けです。

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同点に追いつかれたWollongong Olympicは、後半残り20分で10番の韓国人選手を投入します。彼が投入されるや否やWollongong Olympicに流れが戻り、彼と上田の連携からチャンスが生まれ始めます。

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残り5分で、左サイドからの10番からのサイドチェンジに反応した上田が右サイドでボールを受け、ペナルティーエリアラインの少し内側からシュート放つものの、ボールは無情にもゴールポストを叩き追加点ならず。決まっていればスーパーゴールだっただけに、このプレーには観衆からもため息が漏れました。

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結局試合は1-1のドローで終了しましたが、途中交代で入ってきた韓国人10番が明らかに良かっただけに、彼がスタメンから出ていれば全く違った結果になっていただろうと思わざるをえない、何とも監督の采配に疑問符を付けざるをえない試合となりました。

(写真撮影:寺本貴生、斉藤麻衣子)

豪州フットボーラーズ

2016年6月16日 (木)

フィールドプレーヤ―のレベルに比べて、遥かにレベルが高いと言われているオーストラリアリーグのゴールキーパ達。そういった事情を十分に熟知しながらもオーストラリアでのチャレンジを決心し、チャレンジをしつづけた男が、遂に彼が目標としていたピッチに立つ事ができました。

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小田侑太朗22歳。現役の慶応大学生である彼は大学のサッカー部には所属せず、東京都社会人リーグに所属するHBO東京でプレーをしながら、オーストラリアでのチャレンジを準備してきました。そんな小田ですが、オーストラリア渡航直前の昨年11月に試合で腰椎を骨折し、怪我が完治しない状態で、今年の1月にオーストラリアへ渡航してきました。

渡航後は複数のクラブの練習に参加するものの、170センチそこそこの日本人ゴールキーパーがオーストラリア人ゴールキーパーと勝負するには見た目の体格差が余りにも大きく、そして小田自身も怪我の影響から本調子ではないという事もあって、契約までの道のりは厳しいと思われましたが、そんな矢先に練習中に指を脱臼し、2月という大事な時期にまたもや怪我で練習さえも出来ない状況に陥ってしまいました。

そこからリハビリ生活が始まり、徐々に回復しつつあった3月の中旬頃から、プライベートキーパーコーチの指導を受けながらNPL3のクラブに練習参加する日々が続きます。既にシーズンが始まっているという事もあり、クラブ側からよい評価を受けたとしても契約までには至らず、移籍期間が始まる6月になんとかキーパーを探すチームが現れる事を祈りながらアマチュアリーグでプレーしていた6月8日、Illawara Premier Leagueに所属するShell Cove Barbarian FCの監督から、僕の元に一本の電話が掛かってきました。

「(プライベート)キーパーコーチのドラゴンから、日本人キーパーが一人彼の元でトレーニングを受けていると聞いた。彼と今すぐに契約したいのだが、直ぐに手続きを手伝ってくれないか?」

「確かにドラゴンの元で日本人キーパーはトレーニングしているけど、彼のプレーを観なくていいの?」

「彼のポジションはキーパーなんだろ?そうであれば問題ない。ドラゴンも彼はこのレベルでプレー出来るといっている。今、トップチームはおろそか、ユースにもキーパーがいないんだ。給料ももちろんだすよ。しかしながら今週の試合に出場するには、明日の昼までに選手登録手続きを終えないといけない為、今すぐに手続きを行って欲しいんだ。」

こんな流れでいとも簡単に、小田侑太朗のShell Cove Barbarian FCとの契約が決まったのです。

そして契約から三日後、小田はIllawara Premier Leagueのピッチでのデビュー戦を迎えました。

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試合開始から固さが見られた小田ですが、この舞台でプレーしているという喜びさえも伝わってきます。

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高さで不利な分、セットプレーでは危ない場面も。

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小田と同じ、Shell Cove Barbarian FCでプレーする小幡和弘も、不慣れな右サイドのミッドフィルダーのポジションながら、安定したプレーを見せます。

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そしてShell Cove Barbarian FCの中心選手である荒川晶平。元オーストラリア代表で、3年前にはNPL1のMarconi Stallionsで佐々木周の監督でもあった現Shell Cove監督のPaul Carter氏曰く、「十分にNPL1でプレーできる実力を持っている」との評価を受けている荒川は、この日も大雨の影響でボコボコのピッチ状態にも関わらず、圧倒的な技術を元に多くのチャンスを演出します。

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この指示を出している表情!

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チームの核である荒川がボールを持つと、相手も体ごとぶつけてボールを取りに行きます。

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相手の鋭いスライディングも、いとも簡単にかわしてしまう荒川。

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前半に失点を喫してからは見事な集中力を見せた小田。前半のうちにShell Coveが同点に追いつき、1-1のまま後半に突入します。

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この集中している表情!

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オーストラリアのどの試合でもよく見られる、乱闘直前のシーン。もちろん日本人選手が関与する事は殆どありません。

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後半に入り一進一退の攻防の中、残り5分でShell Coveが痛恨の失点を喫してしまい、呆然とゴール前で座ってしまった小田侑太朗。ペナルティーエリア内での混戦から、ゴール隅に決められたシュートだっただけに、小田にはどうする事もできませんでした。

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次の日に行われるカップ戦の為の温存策なのか、後半途中から、相手チームであるSouth Coast UnitedでFWとして出場した李東俊。

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出場時間が短く、この試合では特に見せ場がなかった李東俊ですが、去年NPL2でプレーしていただけに、このリーグでも十分活躍できる実力を持っている選手です。

結果的には1-2で敗れてしまい、自身のデビュー戦を飾れなかった小田侑太朗ですが、本人はこの試合で何を感じたのでしょうか?

小田のデビュー戦の感想です。

「練習参加もせず、チームメートもついさっき知り合ったばかりという状況と、リーグ自体のレベルもわからないままでの試合だったので、不安感はありました。実際に試合を戦ってみて、球際でかなり激しくくる、そしてそれをジャッジするレフリーの基準も違うという事を感じました。課題としては、やはりこの身長だと相手がどんどん放り込んでくるので、その対応策を考えていかなくてはいけないという事です。1失点目はパンチで逃げるべきでした。それと、裏への飛び出しがアマチュアリーグでプレーしていた時のFWよりも全然速かったので、前へ出れる、出れないの判断を良くしていく事がこのリーグでプレーしていく為には必要だと感じました。」

今後の小田の活躍に注目していきたいと思います。

豪州フットボーラーズ

2015年7月13日 (月)

National Premier League NSW Men's2、実質オーストラリア3部リーグでプレーする2人の日本育ちの選手、一人はオーストラリアでの3シーズン目を迎える加藤潤と、今年が1シーズン目となる在日韓国人の李東俊の試合を観に行ってきました。

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左側に写っているのがMounties Wanderesでプレーする李東俊、右側に映っているのがBankstown Berriesでプレーする加藤潤です。14節までの時点で、Mounties Wanderesは勝ち点6の12チーム中最下位、Bankstown Berriesは勝ち点17の8位と、両チームにとってはレギュラーシーズン5位までに与えられるプレーオフ出場権獲得より、自動降格となる最下位のスポットを避ける為の、特にMounties Wanderesとっては、残り試合で一つも落とす事のできない状況での戦いとなりました。

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National Premier Leagueでは2枠という外国人枠の他、ポイントシステム(サラリーキャップ的なもの)の関係上、クラブ側はオーストラリア国籍のローカル選手より相当良くなければ外国人選手とは契約しないのが通例ですが、この2選手も外国人プレーヤー(通称ビザプレーヤー)としてプレーしているだけあり、ピッチ上でも目立った活躍を見せてくれました。

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試合開始からホームのBankstown Berriesがゲームの主導権を握り、先制点をあげるものの、Mounties Wanderesも前半の内に同点に追いつきます。攻撃的なポジションで出場した李東俊は、ボールに触れるチャンスがあまりない中で、ボールを持った時には積極的にドリブルを仕掛け、シュートを撃っていきます。

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そして後半に入り、Bankstown Berriesが追加点を入れた直後、加藤潤のこの美しいゴールが決まり、Bankstown Berriesが3-1とMounties Wanderesを突き放します。このクラブで10番を背負っている加藤、オーストラリアでの1年目は、National Premier League NSW Men's2(豪州2部)のBlacktown Spartandsで不動のスタメンを張っていただけあり、このゴールシーン以外でも、後半中盤にベンチに退くまで、格の違いを見せつけるプレーを連発していました。1年ぶりぐらいに彼のプレーを観ましたが、National Premier League NSW Men's2でプレーするには本当に勿体ない選手です。

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加藤潤がベンチに下がってから、崖っぷちのMounties Wanderesが反撃を開始し1点を返すもののそのまま試合は終了、3-2でBankstown Berriesが勝利を収めました。シーズン前には、豊富な資金力を元に、National Premier League NSW Men's1での経験がある選手を数人獲得し、優勝候補の一角にも上がっていたMounties Wanderesですが、中々歯車が噛み合わないまま、シーズン終盤を迎えてしまいました。

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試合後、この日応援に駆け付けた日本人選手達と一緒にワンショット。他の選手達も彼の活躍を目の当たりにし、多くのモチベーションを得る事ができたと思います。

豪州フットボーラーズ

2015年3月13日 (金)

NPL2(豪州3部に相当)に所属するMounties Wanderers FCは、Mounties Groupという会社によって運営されており、その豊富な資金力を基に、NPL1のクラブや、NPL2の他のクラブの主力選手を獲得する事により、NPL1への昇格を本気で目指しているクラブです。選手の平均給料もNPL2の中では破格で、NPL1クラブと比べてもさほど変わらない位の給料を、選手達は貰っています。

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このMounties Wanderers FCと、今シーズン一人の在日韓国人選手が契約しました。
李東俊(イ・トンジュン)21歳。生まれも育ちも日本ですが、日本の朝鮮大学出身という事で、韓国人の精神力の強さをも持ち合わせている選手です。

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フィジカルコンタクトが激しいこのリーグ、フィジカル的な強さではオーストラリア人選手に劣るものの、基礎技術の高さで自らの存在感をアピールしている李東俊。1クラブ2枠しかない外国人枠の外国人選手として契約しているだけあり、監督を始めとしたクラブ関係者の彼に対する評価は、相当高いです。

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クラブ加入後、まだ間もないものの、徐々にチームメートとも打ち解けている姿が見受けれれます。チームメートとの英語でのコミュニケーションも、クラブでベストなパフォーマンスを発揮する為の重要な要素です。

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今まで、このNPL1そしてNPL2では皆無だった在日韓国人選手ですが、ある意味、先駆者である彼がこのリーグ活躍する事により、後輩達が続いて行けるよう様、活躍を期待しています。NPL2の開幕は来週末です。

豪州フットボーラーズ