萩原陽太郎 Feed

2016年7月21日 (木)

リーグ2位につけるSydney FCを相手に、この日はベンチスタートとなった萩原陽太郎。0-1で負けている後半頭からの出場となりました。

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20歳以下のオーストラリア代表候補3人を擁するSydney FCですが、同年代の代表を相手に萩原の実力がどこまで通用するのか?彼の現在のサッカー選手としての立ち位置を確認する意味でも、興味深い試合となりました。

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後半19分に更に1失点を喫したMacarthur Ramsですが、後半27分、ついに萩原陽太郎のリーグ戦初ゴールが生まれます。味方が打ったシュートのこぼれ球を押し込むだけのごっつあんゴールでしが、本人もさぞ嬉しかったのでしょう、カメラに向かってこのソフトなガッツポーズを見せます。

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この萩原のゴールで勢いづいたMacarthur Ramsは、後半31分と34分に得点を追加し、7分で2点のビハインドを逆転します。

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同年代のオーストラリア代表候補を相手に、個の対決でも互角以上のパフォーマンスを見せた萩原。初得点を決める事により気持ち的にもかなり楽になり、プレッシャーから解放されたのか、この日いつもよりも伸び伸びとプレーをしてました。

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後半ロスタイムにはダメ押しの4点目が決まり、本人が決めていないのにも関わらず、あたかも自分が決めたの如く、カメラに向かってポーズを決める萩原。

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格上のチームを相手に、2点ビハインドから逆転劇を演じたMacarthur Ramsの試合後のロッカールームは、歓喜の坩堝と化しました。

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このチームで唯一の外国人選手、そして英語もままならない状況で、それでも監督、チームメイト達から歓迎され、彼らと上手くやっている萩原。この日の得点により、彼らからの信頼も増した事に違いありません。

(写真撮影:寺本貴生)

豪州フットボーラーズ

2016年7月12日 (火)

NSL(Aリーグの前身であるオーストラリアトップリーグ)で5度の優勝を誇り、数多くのオーストラリア代表を輩出した名門クラブであるMarconi Stallions。2004年度から参入しているNSWプレミアリーグでも強豪として君臨し、降格争いとは無縁だったこのクラブですが、2015シーズンにクラブ設立以来の最低の成績を記録し、まさかの州二部リーグへ降格、オフシーズンにはアンダーの代表歴を持つ元Aリーガー3人を獲得する等の大型補強を行い、ワンシーズンでの州一部への返り咲きを目標に、2016シーズンを戦っています。

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第17節終了時点での成績は、勝ち点25で9位のMacarthur Ramsに対し、勝ち点32で4位のMarconi Stallionsですが、降格、昇格を決める、アンダー18、20、そしてファーストグレードの総合点であるチャンピオンシップは事実上、今シーズンから同リーグへ参入しているWestern Sydney WanderesとSydney FCの一騎打ちとなっている状況です。

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この日もスタメンでのチャンスをもらった萩原陽太郎。前節の反省点を生かし、積極的にシュートまで持っていくという意識を持って、試合に臨みました。

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元Aリーガーを相手に、フィジカルコンタクトで吹っ飛ばされてしまう萩原。試合後の感想は 「相手の中盤の選手がゴッツくて、片手一本でガードされてしまう程のフィジカルの強さを感じた」 との事。

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ヘディングの意識も徐々に改善されつつあります。

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味方からの絶妙なクロスに合わせるものの、ボールは枠の横へ。絶好のチャンスをものにできません。

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前節とは見違えるほどに積極的にシュートを狙っていく萩原ですが、ゴールネットを揺らす事はできません。

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試合は終始中盤を支配し、実力の差を見せつけたMarconi StallionsがMacarthur Ramsに2-1で勝利し、プレーオフ進出へ更に一歩近づきました。この日も無得点に終わった萩原、前節に比べて4本のシュートを撃つなど、シュートの意識は改善されたものの、決定的なシーンを外すなど、反省点が多い試合となりました。

豪州フットボーラーズ

2016年7月 5日 (火)

雨天中止で流れた試合のキャッチアップゲームとして行われたこの試合、ホームのBankstown Berriesには、6月の移籍期間にNPL1のBlacktown Spartadnsから移籍してきた塩澤智弘、そしてアウェーのMacarthur Ramsには、これまた6月に新加入した萩原陽太郎が、それぞれスターティングメンバーとして試合に出場しました。

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今シーズンの前半戦は、Blacktown Spartadnsの主に左サイドバックでスタメンとしてプレーしていた塩澤智弘ですが、徐々にファーストグレードでの出場機会が減り、本人もNPL2への移籍を考えていた矢先、Bankstown Berriesの監督から左サイドバックの選手を探しているという連絡が僕に入りました。NPL1のAPIAの監督を昨シーズン務めていたBankstown Berriesの監督は、昨シーズンBlacktown Spartandsと対戦した際の塩澤のプレーを覚えており、その電話一本で塩澤のBankstown Berriesへの移籍が決まったわけです。

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Macarthur Ramsに加入後、まだゴールを決めていない萩原陽太郎ですが、監督からの信頼は厚く徐々に出場時間を伸ばしている中、この日は2度目のスタメンスタートとなりました。通常は練習グラウンドの最寄駅から監督に車でピックアップをしてもらっている萩原ですが、この試合の前日の監督との電話でこの試合を見に行くと話したところ、監督は僕が萩原を一緒に車で連れてくると勘違いしたらしく、(選手の集合時間は試合開始の1時間から1時間半前なので、試合後は一緒に帰る事が多いですが、行きは基本的に別です。)なんと萩原は最寄駅から徒歩50分の距離を歩いて、この試合会場まで来たというのです。監督もそんな萩原に苦笑いしつつも彼の事を 「フラフラしてやる気があるのかないのかわからない時もあるが、足元の技術は高く、たまに驚くプレーを見せる時がある。今まで自分が見てきた日本人選手とは全く違うタイプの、不思議なプレーヤ―だ。」 とのコメントしています。

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試合は、開始から1分も経たぬ間にBankstown Berriesが先制点を挙げます。

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失点後に徐々にボール支配率を高めるMacarthur Ramsですが、トップの位置にいる萩原まで中々ボールが渡りません。

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左サイドバックの塩澤は、高い位置にポジションを取り、頻繁にオーバーオーバーラップを試みます。

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オーストラリアでの初戦よりは少しはマシになりましたが、まだまだ体をぶつけてのプレーであったり、球際の激しさといった部分では、全然物足りません。そして運動量も少ないです。

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塩澤は可もなく不可もないといったプレーを見せていました。オーストラリアに来たばかり頃はもっと高いポテンシャルを感じたのですが、、ここからまた上のリーグに這い上がっていく事を期待しています。

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萩原に関しては、ストライカーとしてのシュート意識も変えていく必要があります。良い位置でのシュートチャンスもシュートを打たない事が多く、本人曰く 「シュートを打って外したらチームメイトに悪いと思ってしまうから」 との事ですが、そんなメンタリティーではサッカー選手として生き残っていける筈がないです。

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そんなピッチ上でも遠慮気味な萩原の変化を願ってなのか、PKのチャンスに監督が萩原をキッカーとして指名します。ボールをスポットにセットする萩原ですが、ここでレフリーがキックの位置が近すぎると、ボールを1メートル程後方に移動させます。この位置、誰が見ても明らかにPKの位置ではありません。Macarthur Ramsベンチからの監督を始めとするスタッフの猛抗議にも関わらず、そのまま萩原はキックモーションに入ります。

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オーストラリアでの初ゴールなるか?

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ボールの軌道はキーパーの正面を捉えたものの、キーパーが弾いたボールを味方が決め、萩原のこの安堵の表情。試合後に、この明らかに位置がおかしかったPKについて聞いたところ、 「そもそもペナルティーマークさえどこにもなく、レフリーがボールを動かした位置で蹴るしかなかった。明らかに通常のPKの位置より遠く、相手のキーパーも苦笑いしていた」 との事でしたが、結果的にこのプレーでゴールが決まったから良かったものの、試合後にもMacarthur Ramsの監督はこの事に関してレフリーに最後まで抗議しており、もしゴールが決まっていなかったらどんな騒動になっていたのだろうか、と考えてしまいました。

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本人はもちろん全力でプレーしているのでしょうが、それが何故か伝わってきづらい選手なんですよね。逆にBlacktown Spartandsの佐々木周は、猛烈にそれが伝わってくる選手です。

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ゴール前でのこのフリーでのヘッドシーンも、ゴールの枠でなく味方に落とすプレーを選択した萩原。もっとセルフィッシュになれ!

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一対一の攻防はどちらに軍配が上がったのでしょうか?

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結果は2点ビハインドだったMacarthur Ramsがそこから3点を巻き返し、3-2で勝利。PKを外すなど、目立った活躍が出来なかった萩原ですが、試合後の監督はそれでも萩原のこの日のパフォーマンスに関し、概ね満足しているといった事を話していました。

豪州フットボーラーズ

2016年5月30日 (月)

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萩原陽太郎、20歳。5月11日にシドニーへ降り立ち、その次の日にNPL2(豪州3部)に所属するMacarthur Rams FCの練習に参加、紅白戦での活躍が認められ、練習後に契約のオファーを貰いました。5年前にRockdale City Sunsの監督やParramatta FCの監督を務めていた時から親交のある、現Macarthur Rams FC監督のLee Sterrey氏とはシーズン前から常に連絡を取りあっており、ちょうど彼が探している選手のタイプに萩原がピタリと当てはまったため、一回の練習参加での契約となりました。

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185センチという身長ながら、その高さよりも足元の技術に自信を持っている萩原。ジャパンサッカーカレッジを中退し、東京都1部リーグに所属するHBO東京でトレーニングを積んでからの今回のオーストラリアでのチャレンジは、渡航2日目で契約という、幸先の良いスタートとなりました。

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気温が一桁まで落ちる寒さの中、萩原のトレーニング模様を一生懸命にカメラに収めてくれたまいこさん。

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契約祝いとして、夕食はタイ料理レストランでご馳走を振るまいました。

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そして国際移籍手続きが先週末に完了し、昨日の試合でついにメンバー入りした萩原。ベンチスタートとなったこの試合で、果たして出番はあるのでしょうか?

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ハーフタイムアップ時にコーチから呼ばれた萩原。スタンド観戦していた宮下もコーチに呼ばれ、コーチの言った内容を通訳します。「お前のポジションは10番、トップ下だ。自由にやりたいようにプレーして来い!」

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2-0とリードしている場面でのハーフタイムからの投入。少し緊張気味か?

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アフターで足の裏で相手を潰しに掛かる萩原。これは相手も痛そうだ。

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先ほどのプレーの報復か、相手も激しく萩原にやり返します。

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ヘディングは得意じゃないと言っていたけれど、ここまで弱いとは、、、

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スキンヘッドのゴッツイ相手ディフェンダーとの対決では、終始劣勢に立たされる萩原。

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ボールを持っても直ぐにロスしてしまい、ピンチを招いてしまいます。

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初日の練習で見せてくれたキープ力、決定力も、この日は影を潜めます。

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中々欲しい形でボールを貰えず、ボールを貰ってキープしようとしても体を激しく当てられボールをロストしてしまう萩原、そんな中、自軍のパスミスから失点を喫し、チームにも悪い雰囲気が漂い始めます。

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彼のプレーを観ながら、誰かのプレーを観ている錯覚に陥ってしまいました。その誰かとは、Sydney FCでプレーしていた時の、調子が悪い時のデル・ピエロ。運動量が少なく、スプリント回数殆どなく、足元でボールを貰って相手が2、3人寄って来るまでボールをキープするものの、激しく当たられボールを取られてしまう。そんなダメな時のデル・ピエロと萩原が被って見えてしまいました。

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時折体を張った激しい守備を見せるものの、中々ボールを奪取できず、そして屈辱の途中交代、、

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本人もサッカー人生で初めて味わったであろう、後半途中出場からの後半途中交代。本人曰く「体力がなくて全然走れなかった」との事ですが、実際、NPL1のBlacktown Spartandsでプレーする佐々木周の10分の1も走っていなかったと思います。しかしながらその後、萩原を心配してか監督のLee Sterrey氏から僕の携帯に長文のメッセージが。

「Hello mate, Yo struggled today in keeping possession. He will be okay and I will help him. Plz explain to him. It's aggressive football in Aus & he needs to get in tackles & tehn use his skill in isolation. I'm positive he will be OK , once he settles in. He is a good finisher. Plz tell him I have confidence in him. Yesterday we didn't kill tehm off with chances., so I decided to lock out game with 5 defenders, that's all. He will do well for us」

あんなパフォーマンスを見せておいて、こんな暖かいメッセージを試合後に送ってくれるなんて、なんとも素晴らしい監督です。僕も彼には大きなポテンシャルを感じているからこそ、あえてこの試合では彼にダメ出しをしました。しかし監督にこんなに優しい事を言われたからといって、この次の試合で萩原が一軍のメンバーとしてビッチに立てる保証はありませんが、この試合での悔しさをバネに、今まで以上にストイクトに毎日のトレーニングに励んで欲しいと思います。

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